生きがいはスポーツジムでの体力づくり

天野 美津子さん

若松トピックス

天野美津子さん

天野美津子さん

人生100年時代と言われるなか、年齢はただの数字に過ぎないことを実感させる御年91歳の天野美津子さんは、今日もスポーツジムで汗を流しています。朝10時から始まるレッスンの前にお話を伺いました。

スポーツジムに通うようになったきっかけは・・・

天野さん: 2011年7月、78歳の頃からです。当時、膝を痛めていて掛かりつけの先生から運動をして筋肉をつけるように言われたのがきっかけです。今ではシャトルバスを使って月・水・金の週3日、スポーツジムに通っています。

スポーツジムではレッスンプログラムに参加し、先生の指導に従って体を動かしています。指導内容も自分なりに理解して正確に行うことを心がけています。朝10時からのレッスンに加え20分程度のプログラムを二つほど受けた後、自主的に筋トレをしています。13年間続けたトレーニングのお陰で膝の痛みを感じることはほぼ無くなりました。

趣味や食事、健康維持のために気をつけていることはありますか?

天野さん: 娘の頃からお花、お茶、香道などを習い、スポーツジムに通う前までは習字を教えていました。昔から色んな習い事をしましたが、私はどの先生からもたいへん可愛がられました。

今、一人暮らしなので炊事や家事など、毎日やることがいっぱいあります。特に食事は野菜を沢山とるように努めています。季節の葉物野菜や根菜、キノコ類など、色んな種類を温野菜にして食べます。お肉は常時取るようにしていて、野菜炒めにも肉を入れます。時には肉の代わり魚にしたりしますけど・・・

昼食をたっぷりとり、夜はなるべく食べ過ぎないよう気を付けています。納豆ごはんにしたり、出汁をしっかりとった素うどんにしたり、軽く済ませるようにします。

毎日の生活パターン(ルーティン)を決めています。まず、朝6時に起きたら白湯を飲み、それから体温を測ります。その後、血圧を測って体重を計り、その数値を毎日一冊の手帳に記録して、2か月に1回、内科定期診療の時、主治医に提出します。先生からは正確に体調が分かるので大変助かると言われます。

それに睡眠も大事にしています。スポーツジムで教わった腹式呼吸です。5つで息を吸い、10で息を吐き出す。これを数回繰り返すと、いつの間にか深い眠りについています。食事と運動、十分な睡眠が私の健康の秘訣ですね。

これまでのお仕事とか、ご家族のことを教えてください。

天野さん: 結婚して間もなく主人の仕事だった仲卸業を手伝うようになりました。地元の各料亭にお酒やたばこ、野菜、調味料など、いろいろな品物を納入する仕事でしたが、料亭の女将さんたちとの交渉事はもっぱら私が担当するようになり、たいへん苦労しました。

二年半前に主人に先立たれ、若松区内に住む息子は小倉でクリニックを営んでおり、東京に住む娘とは毎日電話で色んな話をしています。しかし、忙しい子供たちには頼らず、自分のことは自分でやるように努めています。人の世話にならず、自分でやるという気持ちを大切にしています。

これからやって見たいことはなんですか?

天野さん: ジムで楽しい時間を過ごすことで大満足です。先のことは分かりません。今ここで思う存分楽しめればそれでいいです。若い時は仕事に追われ、プライドを傷付けられ辛いことも随分ありました。しかし、そんな辛いことがあって今がある。幸せな人生だと思います。

インタビューの後、天野さんがいつもやっているレッスンや筋トレをご一緒させていただいた筆者は、翌日、ひどい筋肉痛になりました。どんな質問にもテキパキとお答えになる天野さん。百歳になった天野さんにもう一度お会いしたいと思いました。

※ 掲載写真は「スポーツクラブリフレ若松店」から提供していただきました。

 スポーツクラブリフレ:https://re-fre.jp/