本業で培ったノウハウをもとに新規事業にも挑戦

地元企業<我が社の強み>トップユニフォーム株式会社

若松を興す

代表取締役 伊藤清孝さん

九州を中心に全国に向け制服やユニフォームの販売・リース・レンタルを手がけているトップユニフォーム株式会社は、今年で創業58年。顧客企業のブランド力や従業員の働きやすさをサポートする高品質な商品を提供し、2500社以上の顧客と取引しています。

「制服やユニフォームは会社のイメージや従業員のやる気を高める重要なアイテム」と語る伊藤社長に、会社の魅力と強み、今後の事業計画等をうかがいました。

創業60周年も間近ですが、御社の始まりは・・・

伊藤さん:会社創業は1965年8月ですが、それ以前、母が白衣の製造販売を手掛けたのが弊社の始まりです。当時、地元若松を中心に北九州や下関の顧客を対象にして、病院・理髪店・美容院・飲食店などで使う白衣の受注・製造・販売をしていました。

当初、旧若松市立病院の近くで開業し、その後、片山に移り、生地の買付や裁断・縫製、営業、納品などを本格的に手がけました。そこから数えると60年を超える社歴です。

小倉に進出してからの状況はどうでしたか。

伊藤さん:若松が徐々に衰退しはじめ、商圏が大きな小倉に進出しました。その頃、代表職に就きましたが、新店舗を構える時に社名を「有限会社伊藤白衣」から「トップユニフォーム株式会社」に社名変更しました。当時、東京や大阪でも希な大型ショールームを併設しました。北九州、福岡県内で最初だったと思います。

開店してしばらくは店舗販売が中心でした。徐々に店舗販売が振るわなくなり、最近では売り上げのほぼ6割は営業活動によるもので、ネット通販が4割を占めています。

通販を始めて何年になりますか。

伊藤さん:15年位ですかね。最初、消臭効果のある光触媒を施した靴下等を通販しました。思い通りの結果がでなかったので、本業の制服・ユニフォームの通販に本腰を入れ、現在では、ユニフォームの売上げが全体の9割を占めています。

販売先は飲食店や病院、一般企業です。最近は通販に適した商品、納入に適した商品の振り分けロスが少なくなり、売上げ効率がよくなってきました。

注文を受けた後、縫製などの作業は社内で行っているのですか。

伊藤さん:商品はほぼ仕入れです。代理店契約を結んだメーカーのカタログをお客さんに見せて商品を選んでもらうとか、弊社独自のプレゼンをして受注しています。

以前は、受注した商品を国内工場で製造していましたが、中国での縫製が主流となり、コスト面で勝負ができなくなりました。

会社

御社の「強み」と「魅力」は何ですか。

伊藤さん:事務服は衰退していく傾向にあるようですが、銀行や病院、案内など、顧客に与える安心感が大切な職種では、ユニフォームの需要が高まっていると感じます。

そうした点で、営業を担当している社員のプレゼン力が弊社の「強み」であり、採寸などの業務においても、豊富な商品知識やきめ細かい丁寧な対応が大きな「魅力」になっています。

最後に、新規事業への取り組みや課題についてお話しください

伊藤さん:新規事業については、海外で注目されつつある商品の輸入販売に関心があります。富裕層向け商品の販売に加え、オリジナル商品も検討しています。また、有機栽培など付加価値の高い農産物販売などにも興味があります。

今後の課題としては、DXを活用した業務変革を進め、若手社員が活躍できる職場環境づくりを行うことです。

 

トップユニフォーム(株)の詳細は、https://www.topuniform.co.jp/をご覧ください。